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はじめに

エリッククラプトンが息子さんの死を乗り越えるために書き下ろしたTears in heaven

私も亡くした祖父に会いたくなり、寂しくなり…でも会えないことは分かってる…
悶々とした想いを浄化するために、今回はこのTears in heavenを和訳して歌わせていただきました。

 

Tears in heaven_1番の訳詩

英詩 Would you know my name~

Would you know my name
If I saw you in heaven?
Would it be the same
If I saw you in heaven?

I must be strong
And carry on
‘Cause I know I don’t belong
Here in heaven

訳詩

私の名前を憶えていてほしいな
もし天国で会えたなら
変わらないでいるかな
もし天国で会えたなら

私は強く… 強くならなきゃね
だって分かっているから 私はここ
天国の住人じゃないってこと

would you~ if…?

願望(仮定法)を表し、「~なのかなぁ、もし…だったら」と訳せます。
なので、「Would you know my name, if I saw you in heaven?」は
直訳すると「もしも天国で会えたら、あなたは私の名前を知っているのでしょうか?」となります。

「知っているのでしょうか」には知っていてほしいなという願望が含まれていて、
さらにエリックさんと息子さんとは面識があるので、訳詩では「憶えていてほしいな」と訳してみました(^^)

日本語の歌詞

覚えてるかな? もし会えたなら
変わらないかな? もし会えたなら

強くなりたい
まだ僕は会いに行けないから

Here in heavenはあえて訳さない

“具体的な天国という場所に行く”というよりも、祖父のいる場所に会いに行きたい(けど行けない)という想いを歌いたかったため、あえて「天国」は訳さずに歌いました。

祖父のいる場所は、空かもしれないし、風かもしれないし、私の肩や頭の上かもしれない…どこにいるか分からないので…

 

Tears in heaven_2番の訳詩

英詩 would you hold my hand~

Would you hold my hand
If I saw you in heaven?
Would you help me stand
If I saw you in heaven?

I’ll find my way
Through night and day
‘Cause I know I just can’t stay
Here in heaven

訳詩

手を繋いでほしいな もし天国で会えたら
助けてくれるのかな もし天国で会えたら

私の生きる道を見つけるよ
時間がかかるかもしれないけど
だって分かっているから
私は天国にはいられないって

Through night and dayに込められた意味

day and night は「昼も夜も」や「昼夜問わず」「いつも」などと訳せます。

throughは元々、物理的にも時間的にも「~を通して」という意味があり、
「Through night and day」は夜も昼もずっとという意味になりますが。

ここで注目したいのがnightが先に来ているということです。

イメージしたのは、夜になると息子さんを思い出して、会いたくなって、
でも会えない、強くならなければいけない、私は生きなければ…と悶々と明るくなるまで考えてしまう姿。

1日で強くなんてなれないですし、生きる意味を見出せるわけはないと思い、今回は「時間がかかるかもしれないけど」と訳しています。

日本語訳

僕の手を繋いでくれるかな?
支えてくれるかな? もし会えたなら

時間は流れる ここに君はもういないけど

I know I just can’t stay hereに込められた切ない想い

I know I can’t stay hereでも、「ここに居られないって分かっているんだ」という意味になり、とても切ないのですが、クラプトンの歌詞には「I know I just can’t stay here」でjustが入っています。

justには「ただ」や「全く」「まさに」など、修飾する言葉の意味を強める働きがあるので
「ここに居ることは絶対にできないんだ。分かってるんだ」と自分や息子に強く言い聞かせている様子が伺えて、とても切ないですT▽T。

 

Tears in heaven_Bridgeの訳詩

英詩

Time can bring you down
Time can bend your knees
Time can break your heart
Have you begging please
Begging please

Beyond the door
There’s peace, I’m sure
And I know there’ll be no more
Tears in heaven

訳詩

僕に会えない時間が長くて
君は寂しくなるかもしれない
君は自信を失ってしまうかもしれない
君の心は傷ついてしまうかもしれない
それでも どうか許してほしい

扉の向こうには 君がいるんだよね
でも分かってるんだ 天国に涙はいらないって

主語はTimeじゃなくてYou

「~できる」という意味を持つcanですが、可能性を表すこともあります。

それぞれ「bring you down」は落胆させる、「bend your knees」は両膝を曲げる、「break your heart」は心を壊すという意味で、そのまま訳すと「時間があなたを傷つけるかもしれない」という意味になります。

ですが、前提として父親と離れて、長い時間を独り天国で過ごさなければならないという状況があるので、

Timeを主語にせず、Youを主語にして訳しました。

日本語訳

会えない日々が続くけど
どうか許してほしい 僕を

きっとまた会える
涙を拭けば君が笑うから

there’ll be no more tearsに込められた暖かい決意

There’ll be no more tears in heavenは「これ以上天国に涙はいらない」という意味になり、

「想って泣いてばかりいたけれど、涙を拭いて前を向いて生きていこう」という決意が感じられます。

涙を拭いて生きて行こうとする姿を、息子さんや祖父が見れば、
きっと笑顔になってくれるんだろうな…

そんなイメージが浮かんだので、日本語では「涙を拭けば君が笑うから」と唄わせていただきました。

 

おわりに

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
大切な人を失って、会えなくて、でも会えないって分かっていて…そんな眠れない夜に少しでも柔らかい時間が流れるきっかけになれたら嬉しいです(*^^*)

おじいちゃん、元気かなぁ…おじいちゃんに届くと良いなぁ…。

写真出典:photo AC
英詩引用:METROLYRICS