はじめに

メロディや日本語がとっても綺麗な「竹田の子守唄」
元々はわらべ歌でしたが、1969年に「赤い鳥」がカバーして世に広く知られるようになったそうです。
 
とってもとっても美しくて綺麗な楽曲なのですが、歌っていると「あれ?ただの子守唄じゃなさそうだぞ…・w・?」とモヤモヤ感が…
気になって歌詞の意味や唄の背景を調べたところ、この竹田の子守唄には、悲しい想いが隠されていたんですT▽T。
 
一度は放送禁止になってしまった時代もあったとか…
そんな竹田の子守唄の歌詞や歌の背景を、今回は掘り下げていきたいと思います(・ω・)ゞ

 

竹田の子守唄の歌詞

竹田の子守唄は元々わらべ歌で、現在に至るまで「歌い伝えられてきた歌」なので、様々な歌詞があるそうです。
今回は、赤い鳥がカバーで歌った際の歌詞を歌わせて頂きました。

守(も)りもいやがる ぼんからさきにゃ
雪もちらつくし 子も泣くし

盆が来たとて なにうれしかろ
かたびらはなし おびはなし

この子よう泣く 守りをばいじる
守りも一日 やせるやら

はよもゆきたや この在所こえて
むこうに見えるは 親のうち
むこうに見えるは 親のうち

 ちなみに「赤い鳥」も歌詞のバージョンが複数あるようです。

 

竹田の子守唄:歌詞の意味

子守も嫌になる この盆地から先は
雪もちらつくようになるし 赤ちゃんも泣くし

お盆が来たからと言って 何が嬉しいのか
麻の単衣(ひとえ)もなければ 浴衣を結ぶ帯もない

この赤ちゃんはよく泣くなぁ 私を休ませてくれない
こんな子守を一日中していたら 心も体もつらいな

早くいきたい この場所を超えて
向こうに見えるのは お父さんとお母さんが住む家
向こうに見えるのは お父さんとお母さんがいるところ

 
上記、私の勝手な現代語解釈訳です。
出来るだけ主人公の女の子の心情が分かるように訳してみました。

 

竹田の子守唄:主人公の設定で歌詞の意味が変わる!?

「在所」とは、一般的に「故郷」「いなか」を意味します。

『この在所こえて』の歌詞の部分が、一時この歌が放送禁止になってしまった原因にもなったようですが、
なんと主人公の状況によって、この歌詞の意味が大きく変わるんです!Σ○▽○;;;;スゴイ

それぞれ私の勝手な解釈ですが、「はよもゆきたや~親のうち」までの歌詞の解釈を3パターンご紹介したいと思います(・ω・)ゞ
 

1.奉公に出ている差別部落出身の女の子

京都府京都市の竹田地区から生まれた歌なので「竹田の子守唄」と呼ばれているそうですが、この「竹田」のエリアが、昔は差別部落だったという説があるそうです。

差別部落出身の女の子が奉公に出て、子守ができるのか、当時の価値観や考え方は分かりませんが、仮に差別部落出身の女の子が主人公だと考えると
 
「早く帰りたい 今いる奉公先から帰りたい 
向こうに見えるのに お父さんとお母さんが住んでいる家が」

ちなみに、一時放送禁止ソングになってしまった所以は「この在所」を「差別部落」と捉えられてしまう可能性があったからだとか…?(真相は分かりません)
 

2.両親に捨てられてしまった女の子

何らかの原因(連れ子、隠し子等)で両親に捨てられ、竹田の部落で育った女の子を主人公だと考えると

「早く会いに行きたい この身分を超えて
向こうに見える お父さんとお母さんが住んでいる家に」

 

3.両親に先立たれてしまった女の子

両親に先立たれ、独りで生きていかなければならない女の子を主人公だと考えると

「早く逝って楽になりたい ここではない場所へ
空の向こうに見える お父さんとお母さんがいる場所へ」

 
・・・。
いずれのパターンでも、両親と離れて暮らしている女の子の心情が歌われていて、どれもつらい…。

 

さいごに

どの様な時代背景や価値観の元作られたのか分からないので、私の妄想の息を出ませんが、想像以上に重くて、辛くて複雑な心情が歌われているのだなと思いました。。。

今回の記事を通じて、竹田の子守唄やわらべ歌への興味、解釈の面白さ等が伝わるきっかけになれば嬉しいです!
気になった方は是非演奏してみて下さい(*^^*)何とも言えない、感慨深い感覚を是非体感してくださいっT▽T。♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

竹田の子守唄_赤い鳥Verはこちら

 
◇歌詞参照元:うたまっぷ.com
◇写真出典:photo AC_冬の朝